【不動産ノヲト】相続土地国庫帰属制度はなぜ使われないのか?
2025/04/07 (Mon) 07:40
━━━━━━━━━━━━vol.1019━2025.04.07━
不動産ノヲト~初心者のための実践ヒント~
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XXXXさん
おはようございます。
村上です。
新年度が始まりましたね。
桜も咲き始め、何か新しいことを始めたくなる季節です。
この時期は行政の動きも活発になり、
不動産業務に関連する新制度や改正が施行されることが多くなります。
今回は、注目されながらも利用件数が伸び悩んでいる
「相続土地国庫帰属制度」について取り上げます。
制度の目的や実情、そして私たちの実務にどう活かせるかを整理してみました。
ぜひ最後までお読みください。
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■ 相続土地国庫帰属制度はなぜ使われないのか?
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2023年に始まった「相続土地国庫帰属制度」は、
不要な土地を国に引き取ってもらえる制度として注目されました。
しかし、実際の利用件数は想定よりもかなり少ない状況です。
なぜこの制度は「使われない制度」となっているのでしょうか?
・手続きのハードルが高い
申請には境界確定や測量が必要で、費用も時間もかかる。
そもそも不要な土地に費用をかけたくない人が多く、手続きの時点で挫折するケースが多いようです。
・負担金が重い
審査に通った後も、国に引き取ってもらうには負担金(原則20万円)が必要。
費用対効果を考えたとき、他の手段(売却・寄付など)を模索する人も。
・対象外の土地が多い
土地に建物や工作物があると対象外。
また、土壌汚染の恐れがある土地、紛争中の土地なども申請すらできません。
・時間がかかる
審査に時間を要するため、すぐに解決したい人には不向き。
●実務でどう活かせるか?
・顧客との会話のきっかけに
「相続したけど不要な土地がある」
と相談を受けたときに、制度の説明ができると信頼感UP。
・売却困難な土地の選択肢として
実際に売れない土地の場合、「最後の手段」として提案できる。
・事前準備の提案
制度利用が難しいことを前提に、
「測量だけでもやっておきましょう」
といった次善策を勧めることも可能です。
制度そのものは有益ですが、使いこなすには実務視点の工夫が求められます。
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■ 編集後記
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なぜか「空き家を見に行くとワクワクする」んですよね。
鍵を開けてドアを開けた瞬間の、あの空気。
少しひんやりしていて、誰もいないのに
「こんにちは~」と声をかけたくなる感覚。
中に入ると、古いカレンダーや当時の家財がそのままで、
「この家、どんな人が住んでいたんだろう」と想像してしまいます。
不動産業界に長くいると、「空き家ってロマンがある」っていうの、
実は“あるある”なんです。
ただの物件じゃなくて、「ストーリーのある場所」として見てしまうからかもしれません。
買い手がつくかどうか、再利用できるかどうか、
もちろんビジネスの目線も大切ですが、
ときにはそんな感覚も大事にしたいなと思います。
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■ 発行人
株式会社地央 村上哲一
〒860-0088 熊本県熊本市北区津浦町44-5
E-MAIL mrkm@chiou.jp
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熊本の開発 株式会社地央:https://i-magazine.bme.jp/92/193/49/XXXX
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■広告や記事中でご紹介している商品・サービスに
関してのトラブル等について当方では一切責任を
負いかねます。ご自身の責任でご判断ください。
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■村上哲一ってどんな人?(プロフィール)
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この時期は行政の動きも活発になり、
不動産業務に関連する新制度や改正が施行されることが多くなります。
今回は、注目されながらも利用件数が伸び悩んでいる
「相続土地国庫帰属制度」について取り上げます。
制度の目的や実情、そして私たちの実務にどう活かせるかを整理してみました。
ぜひ最後までお読みください。
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■ 相続土地国庫帰属制度はなぜ使われないのか?
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2023年に始まった「相続土地国庫帰属制度」は、
不要な土地を国に引き取ってもらえる制度として注目されました。
しかし、実際の利用件数は想定よりもかなり少ない状況です。
なぜこの制度は「使われない制度」となっているのでしょうか?
・手続きのハードルが高い
申請には境界確定や測量が必要で、費用も時間もかかる。
そもそも不要な土地に費用をかけたくない人が多く、手続きの時点で挫折するケースが多いようです。
・負担金が重い
審査に通った後も、国に引き取ってもらうには負担金(原則20万円)が必要。
費用対効果を考えたとき、他の手段(売却・寄付など)を模索する人も。
・対象外の土地が多い
土地に建物や工作物があると対象外。
また、土壌汚染の恐れがある土地、紛争中の土地なども申請すらできません。
・時間がかかる
審査に時間を要するため、すぐに解決したい人には不向き。
●実務でどう活かせるか?
・顧客との会話のきっかけに
「相続したけど不要な土地がある」
と相談を受けたときに、制度の説明ができると信頼感UP。
・売却困難な土地の選択肢として
実際に売れない土地の場合、「最後の手段」として提案できる。
・事前準備の提案
制度利用が難しいことを前提に、
「測量だけでもやっておきましょう」
といった次善策を勧めることも可能です。
制度そのものは有益ですが、使いこなすには実務視点の工夫が求められます。
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■ 編集後記
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なぜか「空き家を見に行くとワクワクする」んですよね。
鍵を開けてドアを開けた瞬間の、あの空気。
少しひんやりしていて、誰もいないのに
「こんにちは~」と声をかけたくなる感覚。
中に入ると、古いカレンダーや当時の家財がそのままで、
「この家、どんな人が住んでいたんだろう」と想像してしまいます。
不動産業界に長くいると、「空き家ってロマンがある」っていうの、
実は“あるある”なんです。
ただの物件じゃなくて、「ストーリーのある場所」として見てしまうからかもしれません。
買い手がつくかどうか、再利用できるかどうか、
もちろんビジネスの目線も大切ですが、
ときにはそんな感覚も大事にしたいなと思います。
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〒860-0088 熊本県熊本市北区津浦町44-5
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