バックナンバー

  • 2025/07/21 (Mon) 07:40
    【不動産覚書】不動産ファンドを動かす「契約書」の勘所
  • 2025/07/14 (Mon) 07:40
    【不動産覚書】失敗しない不動産取引の要諦「不動産調査」とは?
  • 2025/07/07 (Mon) 07:40
    【不動産覚書】世界の成功事例から学ぶ「まちづくり」
  • 2025/06/30 (Mon) 07:40
    【不動産覚書】地域の可能性を引き出す「未来投資促進法」
  • 2025/06/23 (Mon) 07:40
    【不動産覚書】転売禁止特約は本当に守らなきゃダメ?
  • 2025/06/16 (Mon) 07:40
    【不動産覚書】都市計画法第53条の建築制限について
  • 2025/06/09 (Mon) 07:40
    【不動産覚書】2024~2025年 不動産M&Aの最新動向
  • 2025/06/02 (Mon) 07:40
    【不動産覚書】日本の都市計画制度の変遷
  • 2025/05/26 (Mon) 07:40
    【不動産覚書】近時の判例にみる法的トレンドの変化
  • 2025/05/19 (Mon) 22:07
    【不動産覚書】熊本の賃貸市場の現状、不動産価値を左右するESG・ZEH/ZEBへの対応
  • 2025/05/12 (Mon) 07:40
    【不動産覚書】日本の都市開発戦略とスマートシティの最前線について
  • 2025/05/05 (Mon) 07:40
    【不動産覚書】新築マンション市場の動向、土地活用の基本
  • 2025/04/21 (Mon) 07:40
    【不動産ノヲト】2025年の住宅ローン金利動向、インスペクション(建物状況調査)
  • 2025/04/14 (Mon) 07:40
    【不動産ノヲト】空き家特措法の改正が与えるインパクトとは?
  • 2025/04/07 (Mon) 07:40
    【不動産ノヲト】相続土地国庫帰属制度はなぜ使われないのか?
  • 2025/03/31 (Mon) 07:40
    【不動産ノヲト】日本銀行による政策金利引き上げが 不動産市場に与える影響と、定期借地権付き分譲マンションについて
  • 2025/03/24 (Mon) 07:40
    【不動産ノヲト】令和7年地価公示の概要と実務への活用ポイント
  • 2025/03/17 (Mon) 07:40
    【不動産ノヲト】いよいよ運用開始となる「盛土規制法」について
  • 2025/03/10 (Mon) 07:40
    【不動産ノヲト】「一時使用賃貸借契約の終了と売却計画」、「令和7年4月1日からの宅建業法の変更点」について
  • 2025/03/03 (Mon) 07:40
    【不動産ノヲト】住宅ローン不正利用問題と事故物件の告知義務強化
  • 2025/02/25 (Tue) 07:00
    【不動産ノヲト】ブロックチェーンが変える不動産取引の新常識
  • 2025/02/17 (Mon) 07:00
    【不動産ノヲト】建築基準法改正の影響は?4号特例廃止がもたらす変化と対策
  • 2025/02/10 (Mon) 07:00
    【不動産ノヲト】都市計画法とまちづくり
  • 2025/02/03 (Mon) 07:00
    【不動産ノヲト】まちづくりの要!地盤リスクとインフラ安全管理を見直す
  • 2025/01/27 (Mon) 07:00
    【不動産ノヲト】トランプ再選が不動産市場に与える影響とは?/最新判例と投資環境の展望
  • 2025/01/20 (Mon) 07:00
    【不動産ノヲト】2025年のまちづくりを考える
  • 2025/01/14 (Tue) 07:00
    【不動産ノヲト】AIが変える不動産取引と育児法改正が住まい選びに与える影響
  • 2025/01/06 (Mon) 07:00
    【不動産ノヲト】2025年の不動産業界トピックス
  • 2024/12/02 (Mon) 07:00
    【不動産ノヲト】「不動産トレンド最前線」~超長期住宅ローンの可能性~

【不動産ノヲト】相続土地国庫帰属制度はなぜ使われないのか?

2025/04/07 (Mon) 07:40
━━━━━━━━━━━━vol.1019━2025.04.07━
不動産ノヲト~初心者のための実践ヒント~
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

XXXXさん

おはようございます。
村上です。

新年度が始まりましたね。
桜も咲き始め、何か新しいことを始めたくなる季節です。
この時期は行政の動きも活発になり、
不動産業務に関連する新制度や改正が施行されることが多くなります。

今回は、注目されながらも利用件数が伸び悩んでいる
「相続土地国庫帰属制度」について取り上げます。
制度の目的や実情、そして私たちの実務にどう活かせるかを整理してみました。

ぜひ最後までお読みください。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■ 相続土地国庫帰属制度はなぜ使われないのか?
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

2023年に始まった「相続土地国庫帰属制度」は、
不要な土地を国に引き取ってもらえる制度として注目されました。

しかし、実際の利用件数は想定よりもかなり少ない状況です。
なぜこの制度は「使われない制度」となっているのでしょうか?

・手続きのハードルが高い
申請には境界確定や測量が必要で、費用も時間もかかる。
そもそも不要な土地に費用をかけたくない人が多く、手続きの時点で挫折するケースが多いようです。

・負担金が重い
審査に通った後も、国に引き取ってもらうには負担金(原則20万円)が必要。
費用対効果を考えたとき、他の手段(売却・寄付など)を模索する人も。

・対象外の土地が多い
土地に建物や工作物があると対象外。
また、土壌汚染の恐れがある土地、紛争中の土地なども申請すらできません。

・時間がかかる
審査に時間を要するため、すぐに解決したい人には不向き。

●実務でどう活かせるか?
・顧客との会話のきっかけに
「相続したけど不要な土地がある」
と相談を受けたときに、制度の説明ができると信頼感UP。

・売却困難な土地の選択肢として
実際に売れない土地の場合、「最後の手段」として提案できる。

・事前準備の提案
制度利用が難しいことを前提に、
「測量だけでもやっておきましょう」
といった次善策を勧めることも可能です。

制度そのものは有益ですが、使いこなすには実務視点の工夫が求められます。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■ 編集後記
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

なぜか「空き家を見に行くとワクワクする」んですよね。

鍵を開けてドアを開けた瞬間の、あの空気。
少しひんやりしていて、誰もいないのに
「こんにちは~」と声をかけたくなる感覚。

中に入ると、古いカレンダーや当時の家財がそのままで、
「この家、どんな人が住んでいたんだろう」と想像してしまいます。

不動産業界に長くいると、「空き家ってロマンがある」っていうの、
実は“あるある”なんです。

ただの物件じゃなくて、「ストーリーのある場所」として見てしまうからかもしれません。

買い手がつくかどうか、再利用できるかどうか、
もちろんビジネスの目線も大切ですが、
ときにはそんな感覚も大事にしたいなと思います。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■ 発行人
株式会社地央 村上哲一
〒860-0088 熊本県熊本市北区津浦町44-5
E-MAIL mrkm@chiou.jp
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
熊本の開発 株式会社地央:https://i-magazine.bme.jp/92/193/49/XXXX
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■広告や記事中でご紹介している商品・サービスに
関してのトラブル等について当方では一切責任を
負いかねます。ご自身の責任でご判断ください。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■村上哲一ってどんな人?(プロフィール)
https://i-magazine.bme.jp/92/193/50/XXXX
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■メールの配信解除はこちらから
XXXX
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━